インビザライン・ファーストとは?
インビザライン・ファースト(Invisalign First)とは、6歳から始められるマウスピース型矯正治療で、成長期の子どもの歯列拡大や不正咬合の改善を目的とした「第一期治療」に特化した矯正システムです。
世界100カ国以上で使用されているインビザラインの技術を、小児向けに最適化した設計で、従来の床矯正やワイヤー装置とは異なり、透明で取り外し可能、違和感が少なく目立ちにくいことが最大の特徴です。
従来の第一期治療との違い
項目 | 従来の小児矯正(床矯正・ワイヤー) | インビザライン・ファースト |
---|---|---|
装置の見た目 | 金属のワイヤーや拡大装置が見える | 透明で目立たないマウスピース |
取り外し | 基本的に固定式(外せない) | 食事・歯磨き時に取り外し可能 |
清掃性・衛生面 | 清掃が難しく、虫歯リスクが高い | 歯も装置も洗いやすく、清潔に保てる |
痛みや違和感 | 調整時に痛みや口内炎のリスクあり | マイルドな力で、痛み・違和感が少ない |
治療の正確性 | 手作業中心で個人差が大きい | デジタルシミュレーションにより精密に計画 |
このように、インビザライン・ファーストは「見えない・痛くない・外せる」という現代のライフスタイルに合った全く新しい第一期矯正治療といえます。
対象年齢と適応するお子さま
インビザライン・ファーストは、6〜10歳前後の混合歯列期(乳歯と永久歯が混在)のお子さまが対象です。
歯の生え変わりが進む時期に、歯列を広げる/スペースを確保する/不正咬合の進行を予防するために用います。
適応する代表的な症例
- でこぼこ歯(叢生)
- 出っ歯(上顎前突)
- 受け口(反対咬合)
- 開咬(前歯が咬み合わない)
- 歯列弓の幅が狭い(狭窄歯列)
- 咬み合わせのズレ(交叉咬合)
非適応となる可能性があるケース
- 重度の顎変形症(外科的矯正が必要)
- 指しゃぶり・口呼吸などの強い悪習癖が改善されていない
- 本人の協力度が極端に低い(装着時間が守れない)
インビザライン・ファーストの主なメリット
- 見えにくいから恥ずかしくない
- 取り外せるから食事・歯磨きが楽
- 金属を使わないから口内炎やアレルギーのリスクが少ない
- 成長に合わせて顎の幅を自然に拡大
- 仕上がりを事前に確認できる3Dシミュレーション
- デジタルデータに基づく精密な設計・製作
お子さまが「いやがらず」「継続しやすい」ことは、第一期治療の成功率を大きく左右するため、このような負担の少なさは非常に大きなメリットです。
治療の流れ
- 初診相談(無料カウンセリング、歯並び・成長の評価)
- 精密検査(口腔内スキャン・レントゲン・写真撮影・咬合分析)
- 3Dシミュレーションの確認(ClinCheckによる治療計画のご説明)
- アライナーの製作と装着開始
- 毎月のチェック・アライナーの交換
- 第一期終了後に成長を経過観察
- 第二期(必要な場合)へ移行
通常は1〜2年程度の治療期間が目安で、終了後は経過観察とともに、必要に応じて第二期治療(成人矯正)へと移行します。
よくあるご質問
ただし、歯の萌出状況や骨格により、部分的な調整が必要になることもあります。
インビザライン・ファーストで快適に始める第一期矯正
インビザライン・ファーストは、見えにくく、痛みが少なく、成長に合わせて自然に歯列を整える新しい第一期矯正の選択肢です。
お子さまの負担が少なく、保護者のケアもしやすいため、通院ストレスを最小限に抑えた矯正治療が可能になります。
「うちの子もそろそろ歯並びが気になるかも…」「ワイヤー矯正に抵抗がある…」
そんな方は、ぜひ当院までご相談ください。
小児矯正に精通した歯科医師が、丁寧にお子さまの成長をサポートいたします。