定期検診は日頃から「痛くなる前」に
「むし歯や歯周病は、痛くなってから治療すればいい」と考えていませんか?実は、“治す治療”より“防ぐ診療”の方が、身体的負担も費用負担も圧倒的に少なくて済みます。
当院では、科学的根拠に基づいた定期検診を通じて、歯の健康寿命を延ばすサポートを行っています。
定期検診で行う主な検査内容
- 歯の状態チェック:むし歯の有無、詰め物の適合性、咬耗・破折
- 歯周病検査:歯周ポケット測定・出血チェック・動揺度評価
- クリーニング(スケーリング・PMTC):歯石除去・バイオフィルム除去
- 口腔衛生指導:ブラッシングチェック、生活習慣のカウンセリング
- 必要に応じたX線検査や唾液検査
定期検診の頻度はどのくらい?
一般的には3〜4ヶ月に1回の受診が推奨されます。
これは、歯周病菌やバイオフィルムが再形成するまでの臨床期間が約12週であることに基づいています。
ただし、個々のむし歯・歯周病のリスク、喫煙習慣、年齢、既往歴などによって最適な間隔は異なるため、当院ではリスク評価に基づいたパーソナルな提案を行っています。
定期検診にかかる費用(保険対応)
多くの定期検診は保険診療の範囲で対応可能です。
項目 | 保険診療(3割負担) |
---|---|
歯周病検査+歯石除去 | 1,500〜3,000円前後 |
X線検査(必要時) | 500〜1,000円程度追加 |
PMTC(自費扱い) | 3,000〜6,000円程度 |
※費用はお口の状態や処置内容により変動します。保険内での処置に限る場合でも、歯科衛生士による丁寧なメンテナンスを実施いたします。
定期検診で将来的な治療を減らせるというエビデンス
複数の研究で、定期検診を継続している人は、抜歯・神経処置・インプラント治療の頻度が大きく減ることが報告されています。
【研究例】スウェーデン・アクセルソン博士による40年追跡調査
- 定期管理群は40年後も平均25本以上の歯を維持
- 非管理群では平均残存歯数が7〜8本に減少
引用元:Axelsson et al. Long-term effects of preventive dentistry, J Clin Periodontol, 2004.
当院の定期検診の特徴
- 歯科衛生士による担当制メンテナンス
- 唾液検査やCTを活用したリスク分析
- デジタル記録による経年管理と可視化
- 生活習慣やセルフケア指導も重視
よくあるご質問
Q. 痛みや症状がないのに通う意味はありますか?
A. 痛みが出る頃には、すでにむし歯や歯周病が進行しているケースがほとんどです。
定期検診であれば「削らない」「抜かない」選択肢を維持できます。
定期検診であれば「削らない」「抜かない」選択肢を維持できます。
Q. 保険でどこまで検査してもらえますか?
A. 歯周ポケット検査、スケーリング、レントゲンなど、基本的な予防処置はすべて保険で対応可能です。高度な検査は自費でのご案内となる場合があります。
Q. 忙しくて通えない場合は?
A. 無理のないペースでも構いません。半年に1回でも継続が大切です。ご都合に合わせたご案内をいたしますので、お気軽にご相談ください。
“治療しない”ために通う、それが定期検診です
歯を失う多くの原因は、実は「通わなかったこと」にあります。
定期検診は、将来的に治療の回数・費用・身体的負担を大きく減らす、最も確実な方法です。
当院では、予防・検診を「患者様の人生設計の一部」として真剣に取り組んでいます。
ぜひ今日から、定期検診を習慣にしてみませんか?