“削らずに美しく”の時代へ

近年の歯科治療では、「いかに歯を削らないか」が最も重視されるようになっています。
ダイレクトボンディングは、むし歯やすき間、欠けた歯などに対して、レジン(高性能樹脂)を直接盛り付けて形態を回復する治療で、天然歯を最大限に温存しながら、美しさと機能を両立できる先進的な方法です。

本ページでは、ダイレクトボンディングの原理、適応症、メリット・注意点、症例写真、費用の目安などを徹底解説します。

ダイレクトボンディングとは

ダイレクトボンディングとは、歯を削る量を最小限に抑え、光で硬化する樹脂(レジン)を口腔内で直接盛り付け・加工・研磨して、自然な形態や色調に修復する治療法です。

従来との違い

以前は、むし歯の治療や歯の形態修復には金属やセラミックを用いた詰め物・被せ物が主流でした。
ダイレクトボンディングはこれらと異なり、歯科技工所を介さず、1日で完了できるケースが多く、審美性にも優れています。

適応症例と対象となる方

適応となる代表的なケース

  • 軽度のむし歯(初期〜中程度)
  • 前歯のすき間(すきっ歯)
  • 歯の先端が欠けた・削れた
  • 変色した詰め物のやり替え
  • ブラックトライアングルの改善

不向きなケース

  • 大きな咬合力が加わる奥歯の広範囲欠損
  • 大きなむし歯による神経治療後のケース
  • 口腔衛生が著しく不良な場合

※不適応のケースでは、セラミック治療等をご提案することがあります。

ダイレクトボンディングのメリットとデメリット

メリット

  • 天然歯をほとんど削らない
  • 審美的に非常に自然(シェード選定・分層充填による調色)
  • その日のうちに治療完了(即日治療)
  • 型取りや仮歯が不要
  • 比較的費用を抑えられる

デメリット

  • 耐久性はセラミックに劣る(2〜5年程度)
  • 経年的に多少の変色の可能性がある
  • 高い技術力が必要で、術者のスキルに依存

保険治療との違い(比較表)

項目 保険のレジン充填 ダイレクトボンディング
使用材料 保険用レジン(変色・摩耗しやすい) 高耐久・高審美レジン複合材料
技法 単色・単層充填 分層・多色・カットバック法による立体表現
治療時間 短時間 やや長い(30〜60分/歯)
審美性 やや人工的 極めて自然な色調と形態
費用 保険適用 自由診療(¥30,000〜¥60,000程度/歯)

当院のダイレクトボンディングのこだわり

  • 高品質レジン材(ナノフィラー配合)の使用
  • 拡大鏡・マイクロスコープによる精密操作
  • 複数色を使用した層状充填による自然な色再現
  • 適切な咬合調整と仕上げ研磨で長持ち

熟練の歯科医師が、1歯ずつ丁寧に設計・充填・研磨するため、修復物と気づかれない自然な仕上がりが可能です。

治療の流れ

  1. カウンセリング(お悩みやご希望を伺います)
  2. 診査・適応確認
  3. 患部の清掃・形成(必要に応じて)
  4. レジン充填と光照射による硬化
  5. 仕上げ研磨・調整

通常1回の通院(30〜60分)で完了します。

症例紹介(ビフォーアフター)

【症例1】前歯のすき間(すきっ歯)の改善

治療前:前歯のすき間がコンプレックスに

治療後:1回の治療で自然な仕上がりに。笑顔に自信が持てた

※準備中

【症例2】歯の欠けを即日修復

治療前:転倒により前歯の先端が欠けた

治療後:元の形と見分けがつかないほどに修復

※準備中

よくあるご質問(FAQ)

Q. ダイレクトボンディングはどれくらいもちますか?
A. 適応症とメンテナンスによりますが、2〜5年程度の耐久性が見込まれます。定期検診での早期発見・対応が重要です。
Q. 痛みはありますか?
A. ほとんど痛みはありません。麻酔が不要なケースも多く、処置中も快適に受けていただけます。
Q. 保険は使えますか?
A. 当院のダイレクトボンディングは自由診療となりますが、素材・技法・仕上がりが保険治療とは全く異なります

治療費の目安(自由診療・税込)

  • 1歯あたり:¥33,000〜¥55,000
  • 広範囲修復(複数歯・隣接面を含む):別途見積

治療前には必ず見積とリスク説明を行い、ご納得いただいたうえで治療を進めます。

“やりすぎない”治療で、美しく長く保つ

ダイレクトボンディングは、低侵襲かつ即日で美しい仕上がりが可能な優れた治療法です。
すべての症例に適応するわけではありませんが、「できるだけ削らず、自然な口元にしたい」という方には非常に有効です。

ご興味のある方は、お気軽にカウンセリングをご予約ください。歯科医師が丁寧にご説明いたします。

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